
過去問や対策方法が知りたいな!

- 適性試験の内容・平均点
- SCTテストの内容・過去問
- 面接・MMIの内容・過去問
- 適性試験の対策法


筑波大学医学部の適性試験の内容

筑波大学医学部の入試では、適性試験という試験が実施されています。適性試験は適性試験⑴と適性試験⑵の2つの試験に分かれます。
適性試験⑴がSCTテスト、適性試験⑵が面接・MMIになります。それぞれの内容について詳しく解説していきます。
適性試験⑴(SCTテスト)の内容
適性試験⑴ではSCTテストと呼ばれる、筆記試験形式の心理検査を実施します。ちなみに、SCTとは”sentence completion test(文章完成法)”の略です。

SCTの論文も多数執筆されており、論文を読み対策していた同級生もいました!
筑波大学医学部のSCTテストでは、解答用紙に短いフレーズ(刺激文)が書いてあり、その続きの文章を考えて書いていくテストになります。
具体的には、
- 子供の頃、私は
- 私の家族は、
- 私が大切にしているのは、
- 男とは、
- 一番怖いと思うことは、
- 将来について考えると、
- 他人と違うところは、
- 好きなことは、
- 私が後悔していることは、
などといった感じで、書きかけの文の続きを考えて書いていきます。参考までに、合格者の解答例を示します。
筑波大学医学部のSCTテストの試験時間は60分です。これが、本当にハードで試験後は、多くの受験生の手がパンパンになります。問題数も非公開となっています。
SCTテストの採点基準
SCTテストの採点基準については大学側から公開されていません。SCTテストは、書いた内容や文字の形状・筆跡から医師の適性を点数化するようです。

あと、問題数って試験受けた時はどれくらいでしたかー?

適性試験で高得点して筑波大医学部に受かりたい受験生は追加忘れずに!
適性試験⑵(面接・MMI)の内容
適性試験⑵は一言で表すならば、面接試験です。筑波大学医学部の適性試験⑵において,面接は2回行われます。
1つ目の面接は、いわゆる普通の面接です。こちらでは、他大学の医学部と同じような質問内容が聞かれています。
2つめの面接ではMMI(Multiple Mini Interview)と呼ばれる、「もしも〇〇な状況だったら、あなたはどうしますか?」という受験者の意見を問うような面接が行われます。

推薦入試の適性試験の内容とは?
筑波大学医学部の推薦入試でも、適性試験の実施はあります。同様に、適性試験⑴と適性試験⑵の実施がありますが、適性試験⑵は面接のみでMMIの実施は例年ないです。
総合学群域の適性試験の内容とは?
筑波大学総合学群域を対象にした試験でも、適性試験⑴と適性試験⑵は実施されています。こちらは、推薦試験と異なり、適性試験⑵でMMIも実施があるようです。
編入試験の適性試験の内容とは?
筑波大学医学部の編入試験でも、適性試験の実施はあります。こちらも、同様に適性試験⑴と適性試験⑵の実施があります。
ただし、編入試験ということもあり、受験者層が一般入試とは異なるため、質問内容が異なってくる可能性は十分にあります。

適性試験の配点
筑波大学医学部の一般入試における、適性試験の配点は次のの通りです。
適性試験⑴ | 300点 |
適性試験⑵ | 200点 |
一般入試において適性試験は500/2350点と約21%もの配点を占めています。それだけ、筑波大学側が医師としての適性を重要視しているものと考えられます。
適性試験の平均点・合格者平均点
筑紫会では令和7年に、筑波大学医学部の受験者を対象に適性試験の点数の調査を実施しました。結果としては、
合格者平均点:380.5
不合格者平均点:337.6
となり、筑波大学医学部の適性試験の平均点は約340点になります。

筑波大学医学部の適性試験の過去問

SCTテストの過去問
筑波大学医学部の適性試験の過去問は、大学側からは公開されていません。試験問題と解答用紙が合わさった形式のため、試験後問題も回収されてしまいます。


面接の過去問・よく聞かれる質問
筑波大学医学部の適性試験⑵(面接)にて、過去問を紹介します。過去に聞かれた質問としては 、
- 医師の志望理由、きっかけ
- 筑波大学の志望理由
- 茨城県の医療問題について
- 地方でなく筑波の理由
- 高校時代頑張ったこと
などが過去に問われています。特に上3つがよく聞かれているイメージです。
MMIの過去問
筑波大学医学部の適性試験⑵(MMI)の過去問を何問か紹介します。
- 友達が泣いており、泣いている理由を尋ねると母親が癌だった。あなたはどんな言葉をかけますか?状況などを含めて説明しなさい。
- 友人と勉強しているときに、友人が将来の進路について迷っていた。あなたはどんな言葉をかけますか?
- あなたは、筑波大生のとある研究室に所属しています。そこで、教授にとある実験をやるように言われましたが、あなたは教授の示した実験手順よりも早い方法を思いつきました。あなたはどうしますか?
といった問題が質問されています。
筑波大学医学部の適性試験の対策

まず、そもそも「適性試験は対策すべきか?」ということですが、適性試験は”必ず”対策すべきです。その理由を紹介します。
まず、適性試験は受験者によってかなり点差が開きます。先ほどの、合格者・不合格者平均点のデータからもわかっていただけるかと思います。
実際に、筑紫会で令和7年に行った適性試験の点数に関する調査では、
最高点 | 470点 |
最低点 | 214点 |
と、最大で256点もの差が開いていることがわかっています。

適性試験の対策方法
ここでは、適性試験⑵(面接)の対策方法をご紹介します。筑波大学医学部に関わらず、ほとんどの医学部では
医師を志望する理由、きっかけ
その大学を志望する理由、こだわり
が質問されます。まずはこの共通事項を完璧に答えられるようにしましょう。私自身、これまで数多くの筑波(医)受験者の方の面接指導をしてきましたが、
- 大学で学びたいと思っている授業がそもそも存在しない
- カリキュラムに感じている魅力が実態とは違う
- 目指す医師像が面接官からすると相応しくない
- 医学的な内容が間違っている
といったミスが非常に多くみられます。他にも、過去に聞かれた質問をもとに面接練習をやってみましょう。
点数が低い受験生の特徴
最後に、適性試験の点数が低かった受験生の特徴をご紹介します。筑紫会では、毎年多くの受験生の適性試験の回答内容や点数についてデータをとっていますが、点数が低い受験生の特徴として
- 適性試験の対策を何もせずに受験してしまった
- 大学のカリキュラムについて実態と異なる内容を話してしまった
- SCTや面接の内容から医師を目指すにふさわしくないと判断されてしまった
というのが共通していることがわかっています。これは、一般入試に限らず推薦入試でもこの傾向にあります。

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